浮気について

先日、桐野夏生さんの”ロンリネス”を読みました。

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ロンリネスは前作”ハピネス”の続編になっていて、6月1日に発売されました。内容をざっくり言うと、タワマンに住む主婦(有紗)が夫との結婚生活にずれを感じ、1つ下の階に住む所帯持ちの男(高梨)と恋をするというものです。

どちらも子供がいる状況で、恋愛をします。主人公の目線で物語が進んでおり、親としてではなく一人の人間として恋心が芽生えてしまう仕方なさと、線引きをして妻としての責任と幸せを守っていくという趣旨でした。

印象に残ったシーンで、夜中ホテルに呼び出された有紗が自分のしていることに罪悪感を抱き何もせずに帰宅。そのあと、保育園から子供が熱を出したので迎えに来てほしいという電話がかかってきての一言「これは、私への罰だろうか?」というセリフがあるのですが、最終的に後日高梨と寝てしまいます。そこで物語は大体終わるのですが、これから恐らくもっと大きな課題がくるんだろうなと思いながら読んでいました。

 

ここからは、感想と意見です。

率直に、不倫はあかんです。子供巻き込まれてるし・・・

でもやっぱりしちゃうのかなー目移り・・・

 

悲しいことですが、長期間一緒に暮らすとどんなに好きでもいずれ鬱陶しくなるのではないでしょうか?でも、何年も仲良くしている友達はいます。男女関係根本的に違うのかもしれませんが、これには少し期待を持っています。

友達を思い描くと、互いに程よい距離感をもって深いところまでは立ち入らない。そのうえで、悩みがあれば言える範囲で相談したりする・・・っていう感じです。喧嘩はするけど、そのうち忘れていいところを思い出して仲直り・・・とか。勿論、結婚と比べると一緒にいる時間が 短いということはありますが、相手を尊重していれば一時は気持ちが離れても関係は続いていくのではないかと思います。(友達であれば、他の子と遊んだりして発散できます)

ロンリネスでも、今は家庭にヒビが入っているけど、少し時間をおいて考えればきっと昔より気持ちを楽にして家族に向き合えるのではないかと思います。

その為の心の余裕を産むために、恋をするということは必ずしも悪いと言い切ることはできないかもしれません。

でもやっぱり、男女関係となると難しい・・・愛情を維持して互いに尊重し合うことは難しいと思いますが、一緒にいたいという気持ちだけは忘れずにいたいなと思います。